ハコスコで何がイマイチってゴーグルの中に下から指をつっこんでタップする操作感。
そしてハコスコDXでは指をつっこむ穴すらない.
頭に固定しているからシェイクを使えるわけもなく。
と言うところでいろいろ考えていたところに渡りに船で発売されたのがMilbox.
Milbox | VR Platform for Creators
右側にシンプルな端子が出ているハコスコ派生ゴーグル。
これでスクロール、スワイプ、タップができるようになる(らしい)。
早速Amazonで購入。
2700円。段ボールハコスコの中ではダントツでお高い。
Milboxたる端子はフィルムに印刷されたシンプルな回路。
この回路の左上がゴーグルの中でスマホの画面に接触して指の静電気を伝える。
有料のパックマンゲームと、無料のいくつかのサンプルアプリが公開されている。
無料のを入れて試してみるも全然反応しない。
スワイプするとかろうじて途中タップと認識されるくらい。
段ボールにフィルムを貼って曲げろ、と書いてあるがフィルムに全然粘着力がなくて箱に貼れない。曲げるとすぐに浮いてしまう。
不良品かも知れないと思って製造元に問い合わせるも「そういうもんだよ」というツレない答え。
えー、まじですか。
Unity用のSDKが配布されているので気を取り直して触ってみる。
「MilboxTouch SDK for Unity およびデモ」と書かれているのだがデモが見当たらない。「Get Started」がチュートリアルになっていなくてよくわからないのでSDKのソースを見ながら動かしてみた。
ごく簡単なテストプログラム(for Unity5)。
これを触っていると、画面に対して
横方向に長いスワイプ → スクロール
横方向に短いスワイプ → スワイプ
タップ → タップ
と認識されているようだ(フィルム見たまんまだけれど)。
SDKはちゃんと出来てる。
でもやっぱりみるボックスと組み合わせると動かない。
動作対応機種筆頭のiPhone6で試しているのに!
フィルムだけ引っ張り出して試してみる。
Webページをスクロールする、というシンプルなところでいろいろ実験。
かなり頑張ってみるも、スワイプは全く安定せず時々まぐれで出来る以外は動かない。
まぐれというのはスワイプのしかたと言うよりは美味く端子が画面に触れたとき、と言う印象。
押しつければよいというものでもなく。
やはり使い物にならず。
これはハードウエアの完成度の低さか根源的な問題か。
完成度敵にはKickstarterのマイナープロダクトかそれより低いくらい。
Milboxでやりたいことたくさんあるんだけどなぁ。
2700円も投資したのでなんとか動かしたい。
精度を高めたフリーアップデート強く望む。